今回は、台風の風強いのはどちら側?といったテーマでお伝えしていきたいと思います。
夏頃から秋頃にかけて、頻繁に訪れる台風。
年間で台風が一番多かったのが39回、一番少なかった年は14回だったそうです。
今年もすでにいくつか台風がやってきました。
テレビなどで台風の進路方向を見ていると、大体は時計回りに少しずつ北上してきますよね。
そのとき、自分が住んでいる地域を観ていると、台風の中心部より、やや左側、もしくは右側にぶつかりそうな時があります。
このとき
左側と右側のどっちの方が、風が強いの?
このように思ったことはないでしょうか?
今回は、強風時の対策を踏まえながら、台風の風強いのはどちら側?といった内容でお届けしていきたいと思います。
・台風の強い方角
・台風の強風対策
では、実際に見ていきましょう!
【台風】風強いのはどちら側?
天気予報などで、「今回の台風は強い」「台風の勢力が弱まっている」などという言葉がよく聞かれます。
台風の強さを表す指標として「風速〇〇メートル」と言ったりもしますが、台風の左側が強い、右側が強いということはあまり聞かれません。
台風の秘密に
風の仕組みに沿って、その秘密を紐解いていきましょう。
台風はなぜ起こる?日本に上陸する理由は?
台風とは、そもそも何なのでしょうか?
簡単に言うと
熱帯の海上で発生した水蒸気が集まり、渦を巻いたできた大きな雲
これが大元になります。
この大きな雲が、さらにたくさんの水蒸気を吸収していくことで勢力が増していきます。
最大風速が17.2mを超えたものが「台風」と呼ばれるものになります。
台風は、地球の自転や周囲の気圧や風の影響を受けて、どんどん北上していきます。
これは日本を取り巻く環境が大きく関係しています。
それを紐解くのが以下の2点です。
- 偏西風
- 太平洋高気圧
偏西風と、太平洋高気圧が大きく関係しています。
台風は、秋頃に多いイメージがないでしょうか?
その年にもよりますが、日本の夏は、基本的に南の方に太平洋高気圧が存在しています。
台風は低気圧のため、日本の南には太平洋高気圧が陣取っているので日本へは近付けません。
風は気圧が高い方から、低い方へ流れるため、低気圧の台風は高気圧に近付けない
ですが、秋口には太平洋高気圧が弱まり、日本に台風が侵入しやすくなるのです。
日本に侵入した台風は、ここで西から東に吹く偏西風の影響を受けるので、北東に進むようになります。
これが台風が日本を北上していく理由になります。
風が強いのは右側(東側)
それでは本題の、台風の風が強いのはどっちなの?という内容ですが
答えは右側(東側)になります!
理由としては2つの要素が関係しています。
- 台風本体の風向き
- 偏西風による影響
【台風の危険半円】 台風21号が日本列島に向かって北上中。台風は進行方向に向かって右側が「危険半円」と呼ばれ、今回の場合は台風が北東に進むため、台風の「南東側」で特に警戒が必要と言えますhttps://t.co/hdzydAt37k pic.twitter.com/BompbmkDx3
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 3, 2018
台風は、上空から見ると反時計回りに風が吹き込んでいます。
そこに台風を北上へ押し上げている、偏西風の風が加わることで、さらに風が強まります。
そのため、右側(東側)の方が風が強くなるんですね。
この仕組みを考えると、台風本体の左側の風は、偏西風の風と鉢合わせすることになり、互いにぶつかり合うので左側の方が風が弱く感じるのです。
風が、より強い右側部分を危険半円と呼びます。
台風の強風への対策を3つご紹介!
台風の強い方角が右側ということがわかりました。
ここからは、台風の強い風から身を守るための3つの方法をご紹介していきたいと思います。
- 外出を控える準備をしておく
- 家の内外の予防をしておく
- 避難場所を確認しておく
台風に限らず、強風のときの対策にもなるので、ぜひご覧頂いて参考にして頂けたらと思います。
対策①:外出を控える準備をしておく
一つ目は、外出をしないような対策をしておくということです。
強風の中、外出すると身の危険がありますので、事前に準備をするのが大切です。
- 食料品、水
- 携帯のモバイルバッテリー
- ラジオ
この3点は準備しておくべきものだなと思います。
外出したくなる要因の一つとして、お腹が空くことが挙げられるので、食料品は事前に準備しておきましょう。
携帯電話のモバイルバッテリーもあると安心できます。
強風で公共設備が機能しなくなった際、充電ができなくなる可能性があります。
モバイルバッテリーがあれば、1日は持つと思うので、強風対策アイテムとして持っておくべきでしょう。
ラジオも周囲の状況がどうなっているのかを知るうえで便利で、かつ重要なアイテムだと思います。
携帯電話の充電が無くなったり、つながらなくなる可能性もあるので、一つ準備をしておきましょう。
今は自家発電ラジオもあるので、そういったものも便利だと思います。
猛暑日も想定されるので、そういう日であれば保冷材等も準備しておくのも良いですよね。
対策②:家の内外の予防をしておく
対策2つ目は、家の外と中の対策をしておくことです。
家の周りものの避難や、窓ガラスが割れないような対策をしておきましょう。
例えば、周りの物は
- 自転車
- 植木鉢
- 物干し竿
このようなものが挙げられます。
自分だけの被害であればまだ良いのですが、例えば道路に面している家の場合、強風で自転車などが飛ばされ、周りの人にケガをさせたり、被害を与えてしまう恐れがあります。
周りの環境も頭に入れながら対策をするのが大切かと思います。
窓ガラス対策をしてくのも大事です。
窓が割れてしまった場合、応急的に対処するのはなかなか難しいですし、ケガにつながる恐れもあります。
なので、養生テープを使い、割れにくいようにしておきましょう。
雨戸やシャッターを事前に下ろしておくのも未然に防げるポイントです。
対策:③避難場所を確認しておく
3つ目は、自分がどこに避難すればいいか確認しておくことです。
避難しないですむのであれば、それが一番ですが、最悪の場合も想定しなくてはいけません。
自分の住んでいるところは、どこに避難すればいいのかを事前に記憶しておくことで、慌てずに行動できるようになります。
また、ハザードマップを見ておくのも良いですね。
ハザードマップは過去に起きた事例などから、危険区域などが地図で記載されているものです。
ハザードマップ:国や地方公共団体が作成している!
避難する際、ハザードマップを参考にしながら行動するだけでも、危険な場所を遠ざけられる確率が上がります。
もちろん過信しすぎないことが禁物ですが、情報があるだけでも、慌てずに行動できる一つの目安になります。
【番外編:対策】外出先での強風対策は?
予期せぬことで、外出していたら強風になってしまったということもあるかもしれません。
その場合は、外には出ず、すぐに建物内へ避難しましょう。
(物置などではなく、できるだけ頑丈な建物に避難)
建物内のさらに窓が少ない部屋に行くことをおすすめします。
待機していて、風が弱まったなと思っても、すぐに動くのは禁物です。
周囲の安全が確認できてから行動するようにしましょう。
台風の風強いのはどちら側?強風への対策3つの方法もご紹介!
ここまで台風の風強いのはどちら側?強風への対策も3つご紹介といった内容でお伝えしてきました。
台風が強い方角が右側ということを知っているだけでも、台風が来る前に進路方向を見ながら、予防を練ったり、心構えもできると思います。
台風は毎年来るものですから、備えをしっかりしておきたいですね。
以上、「台風の風強いのはどちら側?強風への対策も3つご紹介!」でした。